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これからマイルを貯め始めたい方!どのようにすればマイルが貯まるか全てわかりやすく説明しているこちらの記事を参考にしてください。
フライトの乗り換えではなく、マイレージプログラムの乗り換えの話です。
アメリカへ仕事の関係で日本から引越しする人からよくもらう相談メールは、
「マイレージプログラムをANAからユナイテッドに乗り換えるべきですか?」
という類のものです。
日本だとANAかJALのどちらかを貯めている人が多いようで、今までANAマイルを貯めていた人がアメリカに引っ越す際に今までと同様にANAマイルを貯めればいいのか、それとも同じスターアライアンスのユナイテッドマイルを貯めた方がいいのか悩まれる方が多いようです。
この記事では「マイレージプログラムをANAからユナイテッドに乗り換えるべきか?」について説明したいと思います。
「乗り換える」の定義
上記の質問がある人はANAかユナイテッドかどちらにするか悩んでいる人が多いのです。
なのでここで使う「乗り換える」という言葉について私なりに定義したいと思います。
「乗り換える」という言葉をきちんと定義することでANAにするかユナイテッドにするか決める判断材料になると思うからです。
ANAからユナイテッドに「乗り換える」
今までANAマイルを貯め&使っていたけど、引越しするので同じスターアライアンスのユナイテッドに「乗り換える」。
ということは、「乗り換え」たらANAは貯めないでユナイテッドマイルを貯めるという意味ととりましょう。
そして、ユナイテッドマイルを以前のANAマイルを使っていたようにアメリカで使うという意味で理解をして話をすすめたいと思います。
「乗り換える」ことで考慮しないといけないこと
マイルを使って特典航空券を予約するのに、今までは日本が出発地でしたが引越し後はアメリカが出発地になります。
つまり同じスターアライアンスのANAからユナイテッドに「乗り換え」たら、今までと全く同じようにマイルを使うことができません。理由は出発地が異なるからです。
出発地が異なると必要マイル数が変わってきます。
出発地が異なると旅行先も変わってくる可能性があります。
例、日本ベースだとアジアが近く必要マイル数も少なめだけど、アメリカベースだとアジアは遠く必要マイル数も多く必要。逆にアメリカからだとメキシコなどには少ないマイル数で行くことが可能。
ANAからユナイテッドに「乗り換える」と当然ユナイテッドに簡単に乗れる場所に引っ越すということが必要になります。
ユナイテッドマイルを使って特典航空券を予約する時に、最寄空港からはユナイテッド便がなければ貯めても意味がありません(ユナイテッドがない空港はほとんどないとは思いますが)。
例えば、ダラス(DFW)はアメリカンのハブ空港です。新しい引越し先がダラス周辺だったらどうしますか?
アメリカンのハブ空港なのでユナイテッドの便数は極端に少なくなります=ユナイテッドマイルを貯めても使いにくい。
このように単純に今まで日本でANAマイルを貯めていたからアメリカに引っ越したら同じスターアライアンス系のユナイテッドに「乗り換える」のが自然の流れだ!
という考えは必ずしも正解ではありません。一見単純な質問のように見えますが、実は色々と考慮しないといけないことがあり複雑です。
この記事で指摘点を考えないで、ANAからユナイテッドに「乗り換え」てしまうことは、将来マイルを使ってできる旅行の回数を極端に少なくしてしまう可能性があるということをご理解いただけたでしょうか?
ANAマイルとユナイテッドマイルの違い
さて次は両者の違いを見ていきましょう!違いを理解することで自分にとってどちらが合っているのか判断しやすくなります。
マイル有効期限
ANAはマイルがアカウントに貯まったら36ヶ月で失効します。その36ヶ月の間にさらにマイルを貯めても36ヶ月で失効します。
つまり36ヶ月という期間は延長できません。
一方ユナイテッドマイルは18ヶ月アカウントに何もアクティビティーがないと失効するというポリシーです。
ここで言うアクティビティーとは、マイルを貯めたり使ったりするという意味です。なので、18ヶ月の間に1度でも1マイルでも貯めたり使ったりすればさらに失効する期間を延長することが可能なのです。
例えば、2017年1月に10000ユナイテッドマイルがアカウントに貯まったと仮定します。
18ヵ月後は2018年6月です。2018年5月にオンラインの買い物で100ユナイテッドマイル貯まった場合、新たな期限は2018年5月から18ヵ月後の2019年10月となります。
アメリカに住んでいるとユナイテッドマイルを貯める機会がたくさんあります。これはユナイテッドクレジットカードを持っていなくてもできることです。
つまりANAマイルのように36ヶ月以内にたくさん貯めても使えなかったら全て水の泡・・という結末にはなりません。
特典チャート
マイレージプログラムを「乗り換える」わけですから特典チャートが別のものになります。
もちろんルールもANAの特典ルールからユナイテッドの特典ルールになります。
それぞれ長所&短所があるので一度目を通してみることをお勧めします。
ブラックアウト日
ANAマイルを使って特典航空券を予約する場合ブラックアウト日というものが存在します。
1月1~2日のハワイ→日本便です。
どんなにマイルがあっても特典航空券を購入できません。
一方ユナイテッドマイルにはブラックアウト日というものが存在しません。
なので理論上1年間365日いつでも空席さえあれば特典航空券が予約できます。
このブラックアウト日は1年に2日だけ(今のところ)なので影響はそこまで大きくはないですが、ハワイに家族がいたりすると非常にやっかいなルールです。
ANAマイルでは絶対にハワイから日本に1月1~2日は帰ってこられないのです。
アメリカ滞在予定年数
どれぐらいアメリカにいる予定なのか?によっても「乗り換える」べきか答えは変わってくると思います。
極端な話アメリカには1年しかいない場合であれば、アメリカでクレジットカードを作るのも難しいのでそのままANAマイルを貯めた方がいいでしょう。
逆に5年以上アメリカに滞在する予定という場合は、「乗り換える」ベネフィットが大いにあります。
完全に「乗り換える」場合は滞在年数が3年以上が区切りになると思います。理由はANAマイルの失効期限とアメリカでクレジットカードを使いマイルを貯めることが関係してくるからです。
アメリカ滞在中の旅行先
アメリカに住んでいる間はマイルを使ってどこに旅行に行く予定ですか?
日本?
アメリカ国内?
メキシコ?
カリビアン?
ヨーロッパ?
アジア?
目的地によってANAマイルを使った方がいい場合と、ユナイテッドマイルを使ったほうがいい場合があります。
例えばマイルを使ってアメリカ⇔日本往復の特典航空券を購入したいのであればユナイテッドマイルよりはANAマイルの方が得です。
アメリカ⇔ヨーロッパ往復の特典航空券の購入の場合エコノミーであればANAもユナイテッドマイルも大差ありませんが、ビジネスクラスだとANAマイルの方が得です。
逆にANAマイルは少ないマイル数で特典航空券を購入できるかもしれませんが、サーチャージを支払わないといけません。ユナイテッドマイルを使っての特典航空券購入の場合はサーチャージを支払う必要はありません。
このように旅行先&キャビン&サーチャージによってもANAマイルがいいかユナイテッドマイルがいいかが変わってきます。
陸の一言
この記事を読んで「マイレージプログラムをANAからユナイテッドに乗り換えるべきか?」は意外と簡単には答えられない質問だと伝わりましたでしょうか?
1人1人によってその人に合っているマイレージプログラムというのが存在すると私は思いますし、その人に合っているマイレージプログラムというのは時間と共に変動するものだとも思います。
それを日本からアメリカに引っ越すから「マイレージプログラムをANAからユナイテッドに乗り換えるべき」という質問に対しYes or Noで簡単に答えることはできませんし、Yes or Noでアドバイスしているサイトやブログが存在するのであれば疑った方がいいです。
私の「マイレージプログラムをANAからユナイテッドに乗り換えるべき?という質問に対する答えは・・・
「乗り換えなくてもいいんじゃない?}です。
テキトーに言っているわけではありませんよー!
同時にANAマイルとユナイテッドマイルを貯めても全然問題ないです!
ANAマイルとアラスカマイル(例えばの話)を同時に貯めて旅行先によって使い分けてもいいと思います。
1つのマイレージプログラムに執着する必要は全くないと思います。
特にアメリカはクレジットカード社会でクレジットカードの入会ボーナスがたくさんもらえます。なのでマイレージプログラムを1つに絞る必要はないのです。
日本だとクレジットカードの入会ボーナスがアメリカに比べると少ないですよね。そして航空会社自体もアメリカに比べると多くありません。
それが理由で日本でマイルを貯める場合は1つのマイレージプログラムを中心に貯めている人が多いのだと思います。
「郷に入れば郷に従え」と言いますよね。マイルに関しても同じことが言えると思います。
ちなみにこの記事は「ANAからユナイテッドに乗り換え」というタイトルですが同じことが「JALからアメリカンに乗り換え」にも適応します。
結論
質問に対する答えがYesまたはNoで答えられない場合、きちんと整理し自分に合った答えを探すことでより自分が得できる状況を作り出すことができるのでないかと思います。
答えがYesまたはNo以外にもある場合、YesまたはNoで答えを出そうとしているとその中間のポテンシャルを逃してしまう可能性があります。
そのポテンシャルはマイルの場合大きいものである場合があります。同じ労力で1年に1回ではなく2回旅行にいけるのであれば(有給の心配とかは今はなしにして)、ほとんどの人が2回旅行することを選ぶと思います。
自分の状況に応じてベストなマイレージプログラムを選ぶことが一番です!
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