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これからマイルを貯め始めたい方!どのようにすればマイルが貯まるか全てわかりやすく説明しているこちらの記事を参考にしてください。
当ブログで過去にJAL特典チャート&ルール、ANA特典チャート&ルール、アメリカン特典チャート&ルールについて詳しく書きました。
結構アクセス数もあり(皆様ありがとうございます!)、ほかのマイレージプログラムについても同様の記事を書いて欲しいと要望をもらったためシリーズの続編として、ユナイテッド特典チャート&ルールについて今回詳しく説明したいと思います。
以前できた往復特典航空券予約で無料片道チケットはもうできない!
今まで(2016年10月まで)できていた無料で片道チケットを往復特典航空券に付け加えることはできなくなりました。
例1:
往路:シカゴ→成田(35000マイル)
復路:成田→シカゴ(35000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:シカゴ→アメリカ&カナダ国内(無料)
復路でシカゴに帰ってきた後に、シカゴでストップオーバーを好きなだけして(1年以内)、自分のスケジュールに合うように次の旅行の片道チケット(カナダ&アメリカ本土)を予約するという旅程です。
このように今までできていた1回分の往復必要マイル数(70000マイル)で1.5回分の旅行をすることができなくなりました。
ユナイテッドマイルを今までお勧めしたいた最大の理由がこの「片道無料」だったのですが、これが残念ながらなくなってしまいました。
必要マイル数
一覧チャートにまとめたみました↓2017年11月1日から使われる特典チャートを表示しています(横線で消されている数字は2017年11月以前の必要マイル数です)
アメリカ発の特典チャート
エコノミー | ビジネス | ファースト | |
---|---|---|---|
アメリカ+カナダ | 10000(700マイル以下) 12500(700マイル以上) | 35000 | 35000 |
アラスカ | 17500 | 30000 | 40000 |
ハワイ | 22500 | 50000 | 50000 |
メキシコ | 17500 | 30000 | 40000 |
カリビアン | 17500 | 30000 | 40000 |
中米 | 17500 | 30000 | 40000 |
北南米 | 20000 | 35000 | 45000 |
南南米 | 30000 | 60000 | 80000 |
ヨーロッパ | 30000 | 60000(ユナイテッド) 70000(パートナー) | 80000(ユナイテッド) 110000(パートナー) |
中東 | 42500 | 75000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 90000(ユナイテッド) 140000(パートナー) |
アフリカ | 40000 | 70000(ユナイテッド) 80000(パートナー) | 90000(ユナイテッド) 130000(パートナー) |
北アジア | 35000 | 70000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 90000(ユナイテッド) 120000(パートナー) |
中央アジア | 42500 | 75000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 90000(ユナイテッド) 140000(パートナー) |
南アジア | 40000 | 75000(ユナイテッド) 90000(パートナー) | 95000(ユナイテッド) 140000(パートナー) |
日本 | 35000 | 70000(ユナイテッド) 75000(パートナー) | 90000(ユナイテッド) 110000(パートナー) |
オセアニア | 35000 | 70000(ユナイテッド) 80000(パートナー) | 90000(ユナイテッド) 110000(パートナー) |
オーストラリア ニュージーランド | 40000 | 80000(ユナイテッド) 90000(パートナー) | 100000(ユナイテッド) 130000(パートナー) |
日本発の特典チャート
エコノミー | ビジネス | ファースト | |
---|---|---|---|
日本 | 5000 (800マイル以下) 8000(800マイル以上) | 12000 | 16000 |
北アジア | 8000(800マイル以下) 15000(800マイル以上) | 25000(ユナイテッド) 30000(パートナー) | 35000(ユナイテッド) 40000(パートナー) |
中央アジア | 25000 | 45000(ユナイテッド) 55000(パートナー) | 70000(ユナイテッド) 110000(パートナー) |
南アジア | 20000 | 35000(ユナイテッド) 45000(パートナー) | 50000(ユナイテッド) 65000(パートナー) |
オセアニア | 15000 | 25000(ユナイテッド) 37500(パートナー) | 35000(ユナイテッド) 40000(パートナー) |
オーストラリア ニュージーランド | 30000 | 35000(ユナイテッド) 50000(パートナー) | 55000(ユナイテッド) 60000(パートナー) |
中東 | 40000 | 55000(ユナイテッド) 65000(パートナー) | 70000(ユナイテッド) 110000(パートナー) |
ヨーロッパ | 45000 | 65000(ユナイテッド) 75000(パートナー) | 80000(ユナイテッド) 115000(パートナー) |
ハワイ | 27500 | 45000(ユナイテッド) 55000(パートナー) | 65000(ユナイテッド) 85000(パートナー) |
アラスカ アメリカ カナダ | 35000 | 70000(ユナイテッド) 80000(パートナー) | 90000(ユナイテッド) 110000(パートナー) |
メキシコ | 37500 | 75000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 95000(ユナイテッド) 120000(パートナー) |
カリビアン | 37500 | 75000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 95000(ユナイテッド) 120000(パートナー) |
中米 | 37500 | 75000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 95000(ユナイテッド) 120000(パートナー) |
北南米 | 45000 | 75000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 95000(ユナイテッド) 120000(パートナー) |
南南米 | 55000 | 75000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 95000(ユナイテッド) 125000(パートナー) |
アフリカ | 45000 | 65000(ユナイテッド) 85000(パートナー) | 75000(ユナイテッド) 115000(パートナー) |
ユナイテッド特典ルール
ANAやJALとは違いユナイテッド便での特典航空券でもスターアライアンス便での特典航空券でも同じルールが適応されます。この点とてもわかりやすくていいですね!
基本的なルール:
- 片道は往復の半分のマイル数
- オープンジョーを使える
- ストップオーバーを使える(The Excursionist Perkと言い特別なルールがあります。)
こんな感じ↑でとてもシンプルです!
特典航空券は往復チケットでも、片道チケットでも予約できます。片道チケットの場合は往復の必要マイル数の半分。
オープンジョーも使えます。何度オープンジョーを使ってもいいけど、往復チケットではないとみなされるフライト分は別途でマイルが必要です。
The Excursionist Perkルールに従えばストップオーバーも使っていいですよ~とユナイテッドが言っております。
ほとんどの人の場合はマイルを使って往復チケットか片道チケットを購入するのでThe Excursionist Perk(ストップオーバー)ってあまり関係ないのですが、マイルを使って出来るだけ得したい!という方。
または陸マイラーとして理解したい!という方は是非この記事でユナイテッドのストップオーバー(The Excursionist Perk)について学び、エキスパートになってください。
The Excursionist Perkルール
こちらが↓ユナイテッドのウェブサイトに記載されているThe Excursionist Perkルールです。
- The Excursionist Perk cannot be in the MileagePlus defined region where your travel originates. (For example, if your journey begins in North America, you will only receive the Excursionist Perk if travel is within a region outside of North America.)
- Travel must end in the same MileagePlus defined region where travel originates.
- The origin and destination of the Excursionist Perk is within a single MileagePlus defined region.
- If two or more one-way awards qualify for this benefit, only the first occurrence will be free.
- The cabin of service and award type of the free one-way award is the same or lower than the one-way award preceding it.
The Excursionist Perkは国際線を含む特典航空券で使うことが可能です。国内線のみの特典航空券の場合はThe Excursionist Perkを使えません。
では1つずつ分析していきましょう!
ストップオーバーは出発地と同じ地域では使えない
The Excursionist Perk cannot be in the MileagePlus defined region where your travel originates. (For example, if your journey begins in North America, you will only receive the Excursionist Perk if travel is within a region outside of North America.)
これ↑を簡単に要約すると、「ストップオーバーは出発地と同じ地域では使えない」ということです。
このルールにより以前までできていた(2016年10月まで)ストップオーバーを使い無料で片道チケットを付け加える裏技ができなくなりました。
先ほどの例をまた見て見ましょう。
例1:
往路:シカゴ→成田
復路:成田→シカゴ
ストップオーバー&オープンジョー:シカゴ→アメリカ&カナダ国内
この場合出発地はアメリカです(シカゴ)。ストップオーバーを使っているのもシカゴ。つまりアメリカです。
「ストップオーバーは出発地と同じ地域では使えない」
でしたよね?なのでこの場合ルールに違反するのでストップオーバーがシカゴ(アメリカ本土)でできないので最後のシカゴ→アメリカ&カナダ国内は別途でマイルを支払わないといけません。
「ストップオーバーは出発地と同じ地域では使えない」=「ストップオーバーは出発地と同じ地域以外であれば使える」
例2:
往路:シカゴ→成田(35000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:バンコク→シンガポール(無料)
復路:成田→シカゴ(35000マイル)
例2の場合は出発地はアメリカ、ストップオーバーを使った地域はアジア(バンコク→シンガポール)なのでストップオーバーが無料になります。
理由は出発地と違う地域でストップオーバーを使ったから。違う例も見て見ましょう。
例3:
往路:シカゴ→成田(35000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:羽田→福岡(無料)
復路:成田→シカゴ(35000マイル)
例3の場合は出発地はアメリカ、ストップオーバーを使った地域は日本(日本は1つの地域で設定されています)なのでストップオーバーが無料になります。
例4:
往路:成田→バンコク(22500マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:バンコク→シンガポール(無料)
復路:シンガポール →成田(22500マイル)
例4の場合は出発地は日本、ストップオーバーを使った地域はアジア(バンコク→シンガポール)なのでストップオーバーが無料になります。
もちろんヨーロッパでも使えます。
例5:
往路:成田→フランクフルト(45000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:フランクフルト→チューリッヒ(無料)
復路:チューリッヒ →成田(45000マイル)
例5の場合は出発地は日本、ストップオーバーを使った地域はヨーロッパなのでストップオーバーが無料になります。
往路出発地と復路目的地は同じ地域であること
Travel must end in the same MileagePlus defined region where travel originates.
これ↑を要約すると「往路出発地と復路目的地は同じ地域であること」ということになります。
つまりThe Excursionist Perkを使いたいのであれば必ず往復チケット購入してね~とユナイテッドが言っております。
片道チケットだけマイルで購入してさらにストップオーバーも使わせたりはしません!ということの裏返しでしょう。
例6:
往路:成田→フランクフルト(45000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:フランクフルト→チューリッヒ(無料ではない!)
復路:チューリッヒ →シカゴ(30000マイル)
例6の場合は出発地は日本、ストップオーバーを使った地域はヨーロッパ、帰ってくる場所はアメリカなのでストップオーバーが無料になりません!理由は往路出発地と復路目的地が同じ地域ではないから!
このルール「往路出発地と復路目的地は同じ地域であること」ですよね?
これは往復チケットでなければいけないというルールではありません。ただ単に往路出発地と復路目的地が同じ地域であればいいのです。
The Excursionist Perkは国際線を含む特典航空券でないと使えないと説明しました。往路と復路の両方が国際線でなくても実は使えます。復路を国内線にすれば、「出発地と帰ってくる場所は同じ地域であること」を満たすことが可能です。
例7:
往路:成田→フランクフルト(45000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:フランクフルト→チューリッヒ(無料)
復路:福岡→成田(5000マイル)
例7の場合は出発地は日本、ストップオーバーを使った地域はヨーロッパ、復路目的地は日本なのでストップオーバーが無料です。
この裏技を最大限に利用するには、The Excursionist Perkが使える区間が長距離フライトであることです。例えば、
例8:
往路:成田→フランクフルト(45000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:ニューワーク→サンフランシスコ(無料)
復路:福岡→成田(5000マイル)
例9:
往路:成田→フランクフルト(45000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:ナイロビ→ケープタウン(無料)
復路:福岡→成田(5000マイル)
このようにThe Excursionist Perkが使える区間が5~8時間ぐらいのフライトを無料にすることができます。このように往路出発地と復路目的地を同じ地域にすることにより、普段12500~30000マイルするフライトがThe Excursionist Perkのおかげで無料になります。
世界一周をしたい人にはとても使える裏技です。
基本的に往復チケットしか興味ない人にとってはあまり価値のない裏技とも言えます。
The Excursionist Perkは1つの地域内でしか使えない
The origin and destination of the Excursionist Perk is within a single MileagePlus defined region.
これを↑要約すると「The Excursionist Perkは1つの地域内でしか使えない」となります。
ユナイテッドはこのルールを使うことで、The Excursionist Perkを使って移動できる距離を制限したいのでしょう。
例10:
往路:成田→フランクフルト(35000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー:フランクフルト→シカゴ(無料ではない。30000マイル)
復路:サンフランシスコ→成田(35000マイル)
例10の場合出発地と帰ってくる地域が日本ですが、The Excursionist Perkの区間がヨーロッパ→アメリカです。
ヨーロッパとアメリカは明らかに同じ地域ではないのでこの場合The Excursionist Perk区間は無料にはなりません。
ちなみに今まで上記で紹介した例2~5、7~9のThe Excursionist Perk区間は同じ地域ですので無料です(例6は違う理由で無料になりません)。
「The Excursionist Perkは1つの地域内でしか使えない」=「地域が同じであれば使える」
ということです。なのでユナイテッドの地域の分類内で上手に組み合わせを探すとかなりお得なルートがあるかもしれません。
The Excursionist Perkが2つ以上ある場合1つ目のみ無料
If two or more one-way awards qualify for this benefit, only the first occurrence will be free.
「The Excursionist Perkが2つ以上ある場合1つ目のみ無料」
ということですね。1つだけだったら無料にしてあげるよ!とユナイテッドが言っていますね。2つも3つも無料にはしません!ということです。
どれが無料になるかの決定ポイントは、The Excursionist Perkに当てはまる区間の最初の区間が無料になり、それ以降は普通に片道チケット分として計算されます。
例11:
往路:成田→フランクフルト(45000マイル)
ストップオーバー&オープンジョー1:ナイロビ→ケープタウン(無料)
ストップオーバー&オープンジョー2:ニューワーク→サンフランシスコ(12500)
復路:福岡→成田(5000マイル)
例11でThe Excursionist Perkに当てはまるのはストップオーバー&オープンジョー1:ナイロビ→ケープタウンと、ストップオーバー&オープンジョー2:ニューワーク→サンフランシスコです。
ストップオーバー&オープンジョー1:ナイロビ→ケープタウンが最初なのでこの区間が無料になります。もちろん反対の順番の場合は、ストップオーバー&オープンジョー2:ニューワーク→サンフランシスコが無料になります。
すべては順序で決まります!
キャビンタイプは1つ前の区間と同等または1つ下
The cabin of service and award type of the free one-way award is the same or lower than the one-way award preceding it.
The Excursionist Perk区間のキャビンはThe Excursionist Perkの直前の区間と同等か1つ下のキャビンでの旅行なら無料にします!という意味です。
無料でThe Excursionist Perk使わせてあげるんだから、ほかの区間よりもいいキャビンなんて使わせないよ!ということですね。
例12:
往路:成田→フランクフルト(ビジネス)
ストップオーバー&オープンジョー:ニューワーク→サンフランシスコ(ビジネスまたはエコノミー)
復路:福岡→成田
例12の場合The Excursionist Perk区間(ニューワーク→サンフランシスコ)の直前(成田→フランクフルト)がビジネスなので、ビジネスかエコノミーどちらでも選べるということになります。
もしThe Excursionist Perk区間が直前のキャビンよりも上の場合は無料にはなりません。この場合はファースト。
もちろん往路がファーストの場合、The Excursionist Perk区間(ニューワーク→サンフランシスコ)はファースト、ビジネス、エコノミーの選択肢があります。
結論
The Excursionist Perkを最大限に活用できる人は、たくさんストップオーバーをしたい人。出発地と目的地の往復旅行ではなく世界一周旅行をしたい人だと思います。
特にThe Excursionist Perk区間の直前をビジネスクラス以上にすることで、The Excursionist Perk区間をビジネスクラスで予約できるようになります。
すると長距離フライトだとシートもフルフラットになる機材が使われていることも多いので利用価値は大です!
我が家のようにバケーションは1つの場所(1週間滞在)へ行くタイプの人にとってはユナイテッドのThe Excursionist Perkはあまり使う機会がなさそうです。
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