バックグラウンド
我が家はネブラスカからオースティンに引っ越してきてアパートに住んで2年半になります。以前(パンデミック前)、アパートと家どっちがいいか?など感想をブログでシェアしました。子供の選び方&検索方法も過去の記事で紹介しました。
住み始めた当時は結構快適だったのですが、パンデミック以降色んな面で改悪されお世辞にも居心地がいいアパート!ということはできない状況になってきました(今まであったベネフィットが次々と削られてしまいました)
そこでクリスマス直前にある出来事が・・・
「今住んでるユニットから立ち退く必要がある」
と手紙をもらいました。アメリカ20年近く生活していて初めてのことだったので体験をシェアしたいと思います。
60日Notice
テキサスは大家さんに有利なように法律が作られているようです。私が住んでいるアパートは更新するかしないか(=出ていくか)を更新日の60日前までに知らせないといけない。というルールがあります。
例えば、3月1日にリースが切れる場合、その60日前である1月1日の時点で今のアパートにそのまま住み続けるのか、それとも出ていくのかを決めないといけません。
もし新しい仕事がみつかって2週間以内に違うところに引っ越さないといけない場合、60日Noticeを出せなかったということでリース期間全ての支払いが生じます。つまりパンデミック前みたいに新しい仕事がみつかって2週間後から違う州に引っ越して仕事しなくてはいけない場合、この60日Noticeがどれだけ理不尽なものかご理解いただけるかと思います。
ちなみにアパート&貸家を借りている人にとって有利な法律があるのはワシントン州などです。テキサスの60日Noticeとは違い2週間のNoticeがあれば大丈夫。だから新しい仕事が2週間後に違う土地で始まる場合でも違反金の支払いなしに引っ越すことが簡単です。
ただ60日前にYesかNo伝えればいいだけなんですが、もう一ひねり悪意が感じられることがあるんです。更新60日前は60日後の空きがまだ出てないんです。このアパートだけじゃなく、オースティンのほかのアパートの空きも60日先のは出てることはかなりレア。
つまり、1月1日の時点で3月1日以降そのまま住み続けるか、出ていくかの返事をする時に3月1日前後に入れるアパートというものがその時点では存在しないんです。この時点で出ていくと言ったら3月1日に自分が住みたいエリアのアパートがない可能性がある。家なき子になっちゃうかもという意味です。
さっきのワシントン州の話をちょっとすると、Noticeは2週間前でいいので、その時点でYesかNoと伝えても2週間後のアパートの空きはすでに表示されているので選択肢が広がります。テキサスは借りる側にとってとても不都合です。
我が家の選択肢
なぜ今住んでるユニットから出ていかないといけないかというと、Renovationをするかららしいです。自分の住んでるユニットが2022年春にRenovationするなんて聞いてません。
どうせなら前回更新する時に「Renovationする計画だから次の更新が最後だよ~」と一言でも伝えてほしかったです。準備できましたしね。
さて、我が家の選択肢は3つ
- 同じアパートのほかのユニットに移動。1000ドルクレジットがもらえる
- このアパートを経営している他のアパートに移動。
- 出ていく
1が一番良心的に感じましたが、実際1000ドルクレジットは新規入居者に配っていたクレジットなので我々が特別扱いされたということは一切ないのです。そして上記で説明した通り、60日Noticeを出す時点では60日後の空きがわからない。
つまり1を選んでも自分がどのユニットに引っ越せるかわからないんです。60日Noticeを出す時点で空いているユニットをHoldできるか聞いてみたら30日しかできないと・・・
つまり2部屋の家賃を最低でも1カ月は二重に支払わないといけないんです。Holdしないと自分たちにあったフロアプランが選べない可能性がある。夫婦2人で家から働いているので2ベッド+オフィスか3ベッドでないと厳しい。Holdしないと空きがなくなる可能性ある。ストレスMAXです。
約30%の家賃値上げ
Renovationする前の家賃とRenovationした後の家賃を比べると約30%増しです。Renovationするので多少は上乗せするのありかと思いますが、30%ってね・・・
もちろん2年半住んでいた我々の家賃と新規で入る人の家賃は同じ値段。ちっとも優遇されていない。
アパートのアメニティーは使いづらく不便になってきている。改善されてる点はないのにガンガン値上げです。不動産を貸す側は強いですね💦
精神面でのダメージ
そのまま同じアパートに住むにしても、出ていくにしても絶対今のユニットから出ていかないといけない=引っ越し
引っ越しをすると住所変更、インターネットなどのUtilityの契約などやること山積み。
さらに子供の学校を考えると同じエリアにいたいが、家の値段がバカ高いこの時期に我が家が購入できる家はない。かといって学校が微妙な所に家を買いたくない。
テキサスの不動産はまだ地域によってはAsking priceに平気で$40k💰以上上乗せしてオファーしてくる人いる様子😇マーケットに出ていい物件は1-2日でなくなる💣厳しい世の中だ
— アメリカ🇺🇸在住陸マイラーKaz (@rikumiley) January 16, 2022
仕事も夫婦そろってちゃんとあるし、支払いはできてるのに住む場所がなくなるかもしれないという不安がハンパないです。
ニューヨーク、ネブラスカでアパートに住んでましたがこのように感じたことは初めて。
自分たちの安定して住める場所の確保は大切だなーと確信しました。テキサスのアパートだと同じ思いをする可能性が高い。その度ストレスを感じるのも嫌です。
まとめ
アパートに住み始める前にこんな状況に直面する可能性があると知っていたら、もっと家の購入に前向きになったと思います。
アパートだとメンテしなくていいし、家賃はまーまー安いし(住んでる部屋の広さで計算すると家の方が安いですが)、いざほかの州に引っ越すとなれば簡単!と思ってアパートにしたのに裏目にでました。
立場の弱い人(自分の不動産がない)は搾取されるってこういうことか!と身をもって経験しました。
節約して家の値段が下がったら購入できるように準備したいと思います!もうこんな思いするの嫌だ!
まさこ says
はじめまして。こちらのサイトには、時々来て情報を頂いています。
今回のアパートの件に関しては、大変でしたね。。。実は、私は、アメリカでFIREを目指してマイル活動と
共に不動産投資(大家です)をしている者です。陸さんのアパートについて、読ませて頂き感じたことを
大家側からちょっと書かせていただきたいと思いました。結論から言うと、政府のコロナ対策が大きく
影響して、大家もこの2年ほど(NYCは、やっと終了したところ?)は、大変な負担を不公平な政府の政策で強いられてきました。Eviction moratoriumです。この2年、家賃を払わない人を一切、Evictできず、家賃の値上げもできませんでした。コロナで仕事を失ったという証明も必要無し。政府からの援助もありましたが、当のテナントさんが州などに証明しないと大家に援助金は入らず、泣き寝入りの大家はとても多かったです。その間も、きちんと州から大家には固定資産税の請求はきていました。その他のモーゲージや修理費などの大家の費用もしっかり請求されました。
そして、政府が金利を以上に低くし、住宅バブルが起こりましたね。
その影響で今現在は長かったEviction moratoriumもやっと終了したところで借家の今までの損した分などを取り戻そうとする大家もいて、家賃の値上げもご存じのようにとんでもない状況になっています。確かに多くのきちんとされたテナントさんは、うちのテナントさんも含み支払いを続けてくれましたが、
アメリカでは、年間1Millionくらいの人たちが通常EVICTされていて、大家はそのリスクも理解して投資をしていますが、この不公平なEviction moratoriumは、大家には予想もできずひどい政策でした。可哀そうな
大家さんは頑張って手に入れた借家を手放し、お金をたくさん持つ大手会社に売らなければいけない状況もたくさんありました。大家でないと、知らない方が多いので一応お知らせしようかと書かせていただきました。
政府のコロナ対策は、不公平だし色々と、今になって善良な人たちが大変な状況に置かれていますね。
特にテキサスは、異常に厳しいコロナ対策(効き目もなかった)のあるカリフォルニアやニューヨークから逃げるようにテキサスに皆さん移動されてましたからね。
以上、大家からの意見でした。長々と失礼しました。
rikumiley says
まさこさん
大家さん立場からのご意見ありがとうございます。読んでみて納得です。
借屋を手放して大手会社に売ったというのはOpen DoorやZillowのプログラムのような感じでしょうか?たくさんの家がOpen doorがSellerであって、Buyerには厳しい条件求めてくるので、何なんだ?この会社は?と思ってました😅
大家側の事情もあり、今まで住んでいたところから出て行かないといけないテナントの事情もありで、結局私のように家を購入気軽にできない人が溢れているわけですね。マーケットに出ている家も少ないし、出ている値段は高い。
誰の得にもなってない気がします。落ち着いたら自分の家もそうですが、Investmentとして不動産投資もしてみたいです。