バックグラウンド
私がマイル&ポイントをやり始めた2010年過ぎのクレジットカード入会ボーナスはほぼどれも同じような感じでした。
最初の3か月で3,000ドル使って30,000-50,000ポイントぐらいでした。
どのカードを作っても同じようなミニマムスぺンドで同じようなポイント数でした。ところが近年ミニマムスぺンドが2段階制となったり、入会ボーナスも二段階になったり複雑になってきて入会ボーナスを比べる時どっちのオファーがいいのか?結構判断しにくい時が増えてきてます。
ということで、この記事では最近のクレジットカード入会ボーナスの価値を分析する方法をシェアしたいと思います。
Spend on return
ミニマムスぺンドの額に対してどれぐらいのリターンがあるのかを計算します。単純に入会ボーナス÷ミニマムスぺンドでもできますが、これだと単位が揃わないので判断が難しくなります。
まずは入会ボーナスの単位をそろえるのが最初。これからステップごとに説明しますね。
入会ボーナスの価値は現金でどれぐらい?
まず一番最初にすることは入会ボーナスでもらえるマイル&ポイントの価値は現金だとどれぐらいか?ということを計算することです。
ここでどのマイル&ポイント単価を使うかも色々意見あるとは思いますが、簡単にFrequent MilerのResonable Redemption Values(RRV)を使うのがおすすめです。TPGは全てがクレジットカードビジネスに繋げているのでOvervalueしている傾向があるので注意が必要です。
例として3つのカードを一緒に分析していきましょう。
Sapphire Preferred
- 入会ボーナス:60,000 URポイント
- RRV:1.5セント
- 入会ボーナスの価値:900ドル
Amex Personal Gold
- 入会ボーナス:60,000 MRポイント
- RRV:1.55セント
- 入会ボーナスの価値:930ドル
Barclays Aviator Red
- 入会ボーナス:60,000 AAマイル
- RRV:1.3セント
- 入会ボーナスの価値:780ドル
年会費も考えて
次にすることは年会費が初年度からかかるなら入会ボーナスの価値から差し引きます。クレジットカードについてくるベネフィットの価値を考慮するととても複雑になるので、入会ボーナスだけ考えるのがおすすめです。
なぜベネフィットの価値はあまり考慮しなくてもいいのか?
それは、新規でクレジットカードを作り入会ボーナスをもらってマイル&ポイントを貯め、旅行に使うことが一番効率のいい方法だからです。入会ボーナスにフォーカスしましょう。
計算
年会費を差し引いて、その金額をミニマムスぺンドで割るとSpend on returnが計算できます。実際上記の例を使ってやってみましょう
Sapphire Preferred
- 入会ボーナス:60,000 URポイント
- RRV:1.5セント
- 入会ボーナスの価値:900ドル
- 年会費:95ドル
- 実質ボーナス価値:805ドル
- ミニマムスぺンド:4,000ドル
- Spend on return:20セント/1ドル
Amex Personal Gold
- 入会ボーナス:60,000 MRポイント
- RRV:1.55セント
- 入会ボーナスの価値:930ドル
- 年会費:250ドル
- 実質ボーナス価値:680ドル
- ミニマムスぺンド:6,000ドル
- Spend on return:11セント/1ドル
Barclays Aviator Red
- 入会ボーナス:60,000 AAマイル
- RRV:1.3セント
- 入会ボーナスの価値:780ドル
- 年会費:99ドル
- 実質ボーナス価値:681ドル
- ミニマムスぺンド:First purchase($1と仮定)
- Spend on return:681セント/1ドル
最後のReturn on spendはミニマムスぺンドに対してどれぐらいのリターンがあるのかを示す数字です。この数字が高ければ高いほど効率がいいという意味になります。
入会ボーナスがどれだけいいか?にみんなフォーカスしますが、実際はミニマムスぺンドのことも考えて決めた方がより効率よく貯めることができます。いかに楽をしてマイル&ポイントを早くたくさん貯めれるかが鍵となります。
例外
この記事で紹介した分析方法だとどうしてもあまり良くない!けど候補にする価値があるかもしれない入会ボーナスがあります。それはミニマムスぺンドが多いけど入会ボーナスも多いパターンです。
AmexのPlatinumや最近だとCapitalOne Venture X Businessなどが有名です。
1枚のカード(1回のアプルーバル)で一気にポイントが貯まるというのはReturn on spendの数値だけでは表現できない魅力があります。理由は、Return on spendを狙う場合はとにかく効率がいいカードを作るのがベストです。
ただしそうできるのは毎回効率がいいカードがアプルーブされるというのが仮定であります。そしてそのようなカードは入会ボーナスが60,000前後であることが多いので、1枚だけだとアカウントに一気にポイントが貯まる感覚はあまりありません。
CapitalOne Venture X Businessを分析してみるとこんな感じになります
capital One Venture X Business
- 入会ボーナス:150,000 ポイント
- RRV:1.45セント
- 入会ボーナスの価値:2,175ドル
- 年会費:395ドル
- 実質ボーナス価値:1,780ドル
- ミニマムスぺンド:20,000ドル
- Spend on return:8.9セント/1ドル
このようにAmex Personal Goldよりも効率が悪いということになってしまいます。でもアプルーブされてミニマムスぺンドがクリアできるなら一気にポイントがたまります。これだけのポイント数が一気にもらえる=すぐに旅行に使えるという意味でもあります。
例えば、家族での旅行の場合、60,000MRポイントだけアカウントに入ってもなかなか上手に使うことはできないと思います。でも150,000 capitaloneポイントが入ったら家族の飛行機代はほとんどカバーできちゃいそうです。
Amex Personal Goldの後にBusiness Gold作ってさらにMRポイント貯めて使った方が効率いいんじゃないの?
と普通は考えると思います。その通りです。そのように2枚作って貯めた方が恐らくSpend on returnとしては優秀でしょう。しかしAmex Personal Goldを作ったあとにBusiness Goldも作れる保証というのはありません。多少のリスクが存在します。
まとめ
この記事の大切なメッセージは
「入会ボーナスがどれだけいいかはミニマムスぺンドにより変化する」
でも例外もあります。
です
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