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バックグラウンド
前回の仕事ノイローゼと転職の話の続きが実はあります。
すでに新しい仕事が決まり辞める2週間前に提出するTwo weeks’ noticeを出した時の話をシェアします。短くまとめると、辞めるのも予定通り簡単ではなかった。
Counter offer
こんな話はすでに転職したから言えることですが、退職願を出してすっきり転職できる!と思ったら何と例のボスに引き止められました・・・しかも給料15%上乗せに加え完全リモートOKという条件で。
会社は人が辞めると、代わりの人を探さないといけません。人を探す=時間&費用がかかる。そしてその間仕事が進められない。ということで、必要とされているポジションの人が辞めるのは会社にとっては大ダメージ。特に私は化学オタクなので、この分野の人が少ないらしく代わりが見つかりにくい状態だったみたいです。
辞められると困るからいい条件を提示して残ってもらう。これが俗に言うCounter offer。会社&職種によってCounter offerするかしないか変わってきます。Counter offerはしない!という会社もあれば、Counter offerどんどんする!という会社もあります。あとは会社の財力とそのポジションが埋まらないことのダメージを天秤にかけて判断する感じだと思います。
全力で引き留めようとする
会社にとって従業員が辞めることはダメージなので、全力で引き留めようとします。なので最初に会社に入る前にインタービューしたみたいに対応が丁寧になります。
対応が丁寧になるのは例のボスも同じでした。すごくいい&優しく対応してくれました。もちろんConference callはカメラOnなので顔が見えます。笑顔で対応してくれました。そして言葉遣いが丁寧。まるで別人かのようです。
もちろん電話越しだけではなくメールもかなり丁寧。Thank you very muchとか使ってきます。普段は言われてThanksのみ。条件は私が残ってくれるような条件にできる限りする!と言われました。
もしかしてこの人本当はもっといいボスなのかもしれない?そう思わせる言動でした。今考えるとここまでできるのってすごいですし、私もちょっとは学びたいです。
Counter offerで条件良くなっても変わらない事実
給料などに不満があり違うポジションを探していたならCounter offer最高だと思います。ただし私のようにボスと働き方が合わなかったり、ノイローゼになるのが嫌で違うポジション探している人にとってはCounter offerをAcceptするのは要注意。
私の場合、どう頑張っても例のボスと働かないといけない。逃げれないのです。よりによって今回Counter offerを出してくたのがこのボス。条件がどんなに良くなったとしてもボスからは逃げれない。なので私の場合Counter offerをAcceptする=またこのボスと働く=前みたいにノイローゼになる
というシナリオが待っているわけです。人によっては金額や待遇によって我慢できる!という人もいるかもしれませんが、私はそれを選びませんでした。金銭的にはテキサスにいながらフルリモートで働き、給料も増えればアーリーリタイアだって近づく。
金銭的にはプラスですが、長期で続かない。そして精神面でも続かない。となると家族にも金銭面以外で迷惑かける。お金で解決できないことだと判断しました。
断る理由を説明するのが難しい
改めてCounter offerの内容を見てみると、全ていい条件なんです。ただし1つだけ大きな欠点があります。それは、例のボスと蜜に働かないといけない。むしろ今まで以上にボスと働く時間が増えます。今までの倍ぐらい多く一緒に働かないといけない。
これを面と向かって言えるわけないので、ボスが納得いく理由を見つけるのがとても大変でした。むしろこのボスはどうしても私に残って欲しかったようで、コロナの影響で2020年の半年は私の給料が40%減ったと以前ブログ記事にしました。そのもらえなかった分をこのボスは自腹で支払う!とも言ってくれました。本当にここまで自分のことを考えてくれ必要としているんだ。そう思いました。
このやり取りを金曜日にしたのですが、週末家族で考えたいからと時間をもらいました。週末妻とも話したのですが、高校&大学の恋愛みたいだね!って言われましたw
いきなり別れる!(転職する!)と言い出されて、納得いかないから相手にどうにか残ってもらえるように努力(待遇よく)する。でもこの結論って結局前と同じような対応になり、結局別れるパターンです。
最悪あの時、条件良くするように上と交渉してくれたんだからもっと我慢。というように罪悪感からノイローゼ気味でも頑張ってしまうかもしれません。なんかここまで来るとマインドコントロールされてる気がして怖くなりました。
Counter offerを断ると・・・
180°態度が変わりいつもの塩対応になりました。残らないと決まってから私がTwo weeks’ notice提出する前にした仕事をクライアントに請求しないように私に指示してきました。いつも通り自分をよく見せるための方法です。
これを見て「やっぱり」と私は思ったと同時に、Counter offerをAcceptしなくて本当に良かったと思いました。
まとめ
転職する際に今の会社からCounter offerをもらうことがあります。条件がよくなることで解決できるならAcceptするのもありだと思いますが、私のように根本的な解決にならない場合は注意が必要です。
仕事内容が自分の分野であればHappyなはず!と思っていましたが、一緒に働くボスと相性が良くないとHappyな仕事もHappyではなくなる。これを身をもって経験しました。
アメリカ広いですし、同じ仕事なんて他にもあります。自分の精神状態を犠牲にする必要なんて一切ない。と一通り経験した私は今思います。同じような境遇の人に少しでも役に立てればと思い今回のシリーズをブログ記事でシェアしました。
陸さん、体験談をシェアしてくださりありがとうございます。
こういうお話ってなかなか聞けないので、生の声を聞けてとても勉強になりました。
動画や音声から陸さんは淡々として冷静沈着なイメージがあるのですが、どんな人でも精神的に参ることってあるんだなぁと改めて思いました。
月並みですが、陸さんの健康と幸せを陰ながらお祈りしております!
kikiさん
意外にマイル&ポイントじゃなくアメリカ生活の体験って役に立つのかなーと思ってシェアしました。文章にすることで気持ちもすっきりしますしね!
もっと詳しく知りたい/相談などはツイッター、コミュニティのDMまたは直接メールください😊
やはりどこで働いていても、合わない上司っていますよね。
無理して働いても・・・と思ってしまいますが、簡単に転職が出来ない日本社会。
アメリカでの転職のコツやどのように転職活動を進めたのか気になります。
また、お時間あるときにシェアしてくださると嬉しいです。
なかなんさん
仕事、給料、働いている会社も大切ですが直接仕事をする上司と働き方や考え方が合わないと長期間で続けていくのは難しいことなんだと思いました。
アメリカは転職が普通だから動きやすいですが日本だとまだ難しいでしょうね。
このアメリカ生活/転職シリーズ意外と皆さんから好評いただいているので、私がどのように転職活動したのか?を1例として今度ブログ記事にしてみたいと思ます。
体験談のシェアありがとうございます。
上司と合う合わないは、非常に難しいですよね。転職して給料を上げるといった話は良く耳にしますが、上司と合わないから辞めるという話はあまり聞きません。しかし、辞める決心をした人から詳しい話しを聞ける事があると、上司と合わないという人は結構いました。 退職願いは上司に提出するので、直接上司には言えないことと、negativeな退職理由は言わない傾向があるのかと思ってます。
私はこれまで、以下3つのCounter offer を経験しました。
1.部下からの退職願いに対する、部下を引き留めたいカウンターオファー
2.新規採用者を面接しオファー出した後に、採用予定者にカウンターオファーが来た
3.私自身が退職願いを出し、私へのカウンターオファー
時系列1→2→3です。
1、「次の会社の出社日が決まっているのでカウンターオファーはいらない」と言われました。なのでカウンターオファーしませんでした。他部署でも同じような話はあり、カウンターオファーしても残らないのが殆どでした。ですので、この時にはカウンターオファーはあまり意味をなさないと思っていました。
2.採用決定しオファーを出したのですが、カウンターオファーが来たから給料上げてくれないかという連絡が来ました。HRと交渉しましたが、これ以上給料は上げれないという事で採用できませんでした。 カウンターオファーは、勤めている会社からより良い条件を引き出すための手段の1つではあるのかなーと思いました。
3.上司に退職願いを提出した後に、カウンターオファーは可能か?と上司に聞かれました。どんな条件が出てくるのか興味はあったのですが、ここでYESと回答すると残る気持ちがあると思われると思い、残る気持ちが無い事をはっきりと示す目的もあり辞退しました。
退職願いを出す=次の会社へ気持ちは行っている と思うので、陸さんの仰る通り、条件は良くなっても根本的な解決にはならない事の方が多いと思います。
上司との相性は大切ですねー!!
Kenさん
情報のシェアありがとうございます。ここら辺はなかなかオンラインでは本当の情報出てこないですよね。そしてアメリカ在住日本人の間ではなかなか聞かない話です(みんな遠慮しているのか、したくないのか、もらってないのかわかりません)
やはりアメリカだと結構Counter offerはあることなんですね!大学院入る前に働いていた製造業も新しく仕事が見つかったからCounter offerないか?今よりもいい給料もらえたらそのまま残る!というアメリカ人何人もいました。
転職活動してJob offerをもらうということは最低でも恐らく2つぐらい意味があり、1つは本当に違う仕事を探している。2つはそのJob offerを使い今いる会社からよりいい給料をもらうための交渉術。
逆にCounter offer出せるんだったら企業は実はもっと従業員に支払っても経営大丈夫ってことなのかもしれませんね(だったら最初からもっといい給料提示してよ!とは思いますが😅)
なので新しいJob offerをもらって提示された条件はスタート地点でそこから交渉が始まるとよく言われます。もちろん企業もその可能性を察して最初に提示する金額は低めに設定していることが多いようです。
奥が深いですよね~心理戦でもあるけど、色々戦略立てた方が上手くいくかと思います。
そうですよね~ counter offer 出せるんだったら、最初からいい給料提示してよ!と思いますが、これも含めての交渉なのでしょうね。 このブログとコミュニティで交渉で良いディールを引き出せたりしている情報を目にすると、アメリカは本当に交渉次第なのだなーと思います(^^)
私事ですが新しいJob offerをもらったので、交渉しましたー
疲れましたが、楽しむように心がけで頑張りましたー!!
Kenさん
ですね!交渉されるという前提で全てが設定されている感じがします。だからアメリカは物価とか高いのかな?逆に日本で交渉する人あまりいないから、あえて交渉分上乗せしないでもいいから価格抑えられる可能性ありますね。
あ、でも日系企業は毎年コストカットできないか?の話ベンダーとしますね🤔
転職おめでとうございます!
人件費と物価の関係は興味深いです。 どなたか詳しい方がいたらお話を伺いたいです! 欧米の企業もコストカットの話ししてますね、私の業種ではですが。でも日本企業のそれとは全く違い緩いです。 日系企業は人のお金に関してはあまり交渉しないけど、部品費に関しては交渉プロって事かな…。
ありがとうございます😊