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アーリーリタイアをするには
リタイアメントアカウントを活用
することが一番の近道です。
と以前の記事で説明しました。
今日はもう少し詳しく「なぜ」
リタイアメントアカウントにお金を入れるほうが、普通の投資口座に入れるよりもいいのかを説明したいと思います。
まずは基本的なことから。
リタイアメントアカウントは大きくわけると2タイプあります。
よくある
401k&Traditional IRA
Roth IRA
1年でこれらの口座に入れれる金額にマックスがあります。
そして数年に一度限度額も変わります。
2016、2017年は401kの投資限度額が18000ドル。
Traditional IRAとRoth IRAは合計で5500ドルまでです。
では最初は前者の401kやTraditional IRAについて説明します。
最大の強みは
1)税金が引かれる前に給料からこれらの口座に入れれること。
2)株価が上がり、増えた分(キャピタルゲイン)は税金を払わなくてもいいこと。
よくTax benefitがあるといわれます。
つまり、税金を払う前に給料からアカウントにお金を入れれる=その分の税金は払わなくてもいい=税金分得する。
ということです。
給料年収5万ドルから年間1万ドルを口座に入れると仮定。
例1、1万ドルを401kに入れる場合。
Tax ブラケットが15%と仮定します。
すると、401kにお金を入れる場合。
年間1万ドル入れるので年収の5万ドルから引かれて、401kの口座には1万ドル。
残りの4万ドルに税金がかかり、その後普通に銀行口座にはいります。
この際、税金を支払わないといけません。
Tax ブラケットが15%。
ということは4万ドルの15%なので6000ドルを税金として収めないといけません。
で、結局銀行口座に入る金額は34000ドル(40000-6000)
例2.1万ドルを普通の投資口座(または普通の銀行口座)に入れる場合。
最初に税金を支払わないといけません。
なので5万ドルの15%。
つまり7500ドルを税金として収めないといけません。
すると残りが42500ドル(50000-7500)
ここから投資用に年間で1万ドル口座に入れるんでしたよね。
すると口座の残額は325000ドル。
先ほどと比べると1500ドル分生活費が減ってしまうという計算です。
1500ドル余分に現金があったら結構便利ですよね?
さらに話を続けます。
もし401kや普通の投資口座の1万ドルが10年で倍の2万ドルになった(つまり1万ドルのキャピタルゲイン)と仮定します。
するとどうなるか?
例1の場合、401kに入っている2万ドルに対しては何も税金を支払わなくてもいいのです。
なので2万ドル全てキープ!
反対に例2の普通の投資口座に入れている2万ドルに対しては税金がかかります。
キャピタルゲイン、つまり増えた金額に対して税金を支払わないといけません。
増えた金額は1万ドル。
これから税金を引かれるわけですが、引かれる%がこの10年後のTaxブラケットによってかわってきます。
10年間で昇進もあり収入が増え、Taxブラケットが1つ上の25%になったと仮定します。
すると投資のキャピタルゲインに対しては15%支払わないといけません。
すると1万ドルの15%なので1500ドル税金で収めるはめになります。
ここでまた1500ドルの損。
全く同じだけ投資しているのに、投資しているアカウントが違うだけで3000ドル損しています。
10000ドルの3000ドルって30%です。
それだけリタイアメントアカウント(401kなど)に投資したほうがお得できるということです。
投資金額が大きくなればなるだけ、投資を続ければ続けるだけ(年数)、この金額の差は大きくなっていきます。
話をかなりシンプルにしましたが、リタイアメントアカウントに投資するべきだ!
という理由は少しご理解いただけたと思います。
で、401kに詳しい人はきっと
「401kは引き出すときに税金支払わないといけないから結局損するんじゃない?」
と思う方もいるでしょう。
しかしアーリーリタイアを目指しているということは最終的にお金を401kから引き出すときには仕事をやめている。
またはやめている可能性が高い。
つまりTaxブラケットが低くなっているということですよね?
ということは、Taxブラケットが10%ほどになっていると考えられます。
従って、それでもやはり401kなどのリタイアメントアカウントに入れるほうが得ということがほとんどです。
何故か?
先ほどの例に話を戻します。
例1で、401kに20000ドルをアーリーリタイア後、すべて引きおろすと仮定します。
リタイアしていればTaxブラケットは一番下の10%。
つまり2000ドルを税金として支払うことになります。
すると例2の普通投資口座に入れるシナリオよりも最低でも1000ドルは得します(3000-2000)
投資金1万ドルの1000ドル。つまり10%です。
1ミリオンの10%は?
10万ドルです。小さい額では決してありません。
これだけ差が出てしまうのです。
さらに同じように毎年投資を続けていくと差額はさらに開いていきます。
最後に401Kの弱点を。
それは59.5歳よりも若い年齢でお金を引き下ろすとペナルティーで10%支払わないといけませんん。
アーリーリタイアを目指しているので59.5歳よりももっと早くリタイアしたいです。
よって10%必ず支払わないといけないのか?
そうなるとやっぱり普通に投資口座にお金を入れたほうがいいのでは?
と考えます。普通は。
しかしこのペナルティーを支払わなくてもいい裏技があります(これはまた違う記事で)
では次はRoth IRAについて。
最大の強みは
1) 株価が上がり、増えた分(キャピタルゲイン)は税金を払わなくてもいいこと。
2) 入れた金額(元金)はいつでもペナルティーなしで引き出せること。
つまり普通の投資口座に1のベネフィットを加えたものとほぼ一緒です。
普通口座と401kの間的な存在だと思うといいと思います。
ということは普通の投資口座に入れるよりはRoth IRAに入れたほうがいいということです。
以上、かなり簡単な説明ですがリタイアメントアカウントの種類についてでした。
そして、リタイアメントアカウントに投資したほうが普通の投資口座を作り、それにお金を貯めていくよりもいい!
という理由を説明しました。
アーリーリタイアをアメリカで目指すなら、このリタイアメントアカウントを最大限に活用しないといけません。
そのためにはリタイアメントアカウントの種類を理解しておく必要があります。
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いつも参考にさせていただいています。ありがとうございます!
そして、遅ればせながら、新ホームページご開設おめでとうございます。
アーリーリタイアにすごく興味があるのですが、こちらは永住者向けですか?当方駐在員なので数年後は日本に帰国予定です。駐在員でも出来るアーリーリタイアに向けての貯蓄、投資などありましたら興味があります。
めいさん
コメントありがとうございます。
独自ドメインになってから色々できることも増えたので前にもまして記事を書くのが楽しみです。
基本的に永住者を対象に書いていますが、駐在の方でも401kに入れることができれば「アメリカでアーリーリタイア」の対象です。
ただ、駐在が1年、2年とか短期の場合はあまり適した方法ではないと思います。私の知り合いの駐在員は短くて1年、長くて8~9年いた人も見てきたので会社によって期間が全然違うのでしょうね。
401kに入れておいたお金は日本に帰ることになってもそのまま入れておくことは可能です。あとで引き出すということも可能なので、貯めたお金が無駄になるということはないです。
これに関する記事もいずれ書く予定です。
401kはマックスまで拠出した上で、さらにRoth IRAに拠出するか、それとも課税口座で運用するか悩んでいます。
日本に本帰国してからRoth IRAを引き出す場合、課税されてしまう可能性が高いと聞きました。
それを避けるには、(59歳前、RothIRA開始5年以上後)日本帰国前に投資利益部分への課税と10%のペナルティーとを払ってでも引き出してしまうのが良いと聞きました。
もしも投資利益部分への課税と10%のペナルティーとを払うことになるなら、初めからRoth IRAはせずに課税口座で運用した方が良いと言うことになるのでしょうか?
RFさん
アメリカで働いてアメリカリタイアするのであれば401KやTraditional IRAに入れるのがいいようです。
リタイアを日本でという場合はRothに入れるよりもTraditional IRAの方がいいという情報もありますが、あくまでも今の法律&ルールでということなので実際リタイアするまでわかりませんよね。
あと日本でリタイアする場合、アメリカの永住権や市民権があるとアメリカでのTax returnも義務となっているのでより複雑になるようです。。。
現在の年収的にTraditional IRAは受けられる税控除がとても小さいか、受けられないかって感じなのですが、それでも日本に帰ることを考えるとRoth IRAよりは税控除なしでもTraditional IRAの方がいいんでしょうかね。
でもおっしゃるように、今後法律や運用ルールも変化がある可能性もありますしねえ。